第43回「シリーズ信長③ 信長と足利義昭・擁立した将軍の追放」

3週連続で天下人・織田信長の人生における敗北に注目する第3回。今回は、室町幕府十五代将軍・足利義昭との関係を巡る失敗から、明日を生きるための教訓を探る。十三代将軍である兄・足利義輝が殺害され、各地を転々としながら幕府の再興を目指していた義昭は、天下布武を掲げる信長と合流し、上洛を果たすと、自らが望んでいた将軍に就任。信長の支援を受けながら、政権の基盤を確立しようと尽力していた。
ところが、信長の台頭に反発する諸大名らが信長包囲網を形成。信長と義昭が戦いの渦に巻き込まれると、やがて、二人の関係が悪化していく。義昭は一転、信長包囲網に加わり、信長と戦う道を選択するが、圧倒的な武力の前に屈し、京を追放されてしまう。そして、遂に幕府も終焉を迎える。信長はなぜ、自らが擁立した将軍・義昭を追放し、再興を目指していた室町幕府を滅亡させてしまったのか?
義昭は備後国に逃れ、鞆幕府を興すと、毛利輝元を副将軍に任命し、打倒信長を目指す。信長は義昭が新たに形成した信長包囲網との戦いを余儀なくされた。そんな中、本能寺の変が起こり、信長は志半ばでこの世を去る。信長の死により、間接的にではあるが、義昭の目的は達せられた。もし、信長と義昭が袂を分かつことなく、二人による天下布武が続いてたら、日本の歴史はどうなっていたのか?

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