報道ライブ インサイドOUT
ゲスト:阿古 智子(東京大学大学院教授)、近藤 大介(講談社「現代ビジネス」編集次長)
中国での対日感情が悪化している。先頃発表された日中共同世論調査で、日本の印象が「良くない」と答えた中国人は「どちらかといえば」を含め、87.7%に上る。前年より24.8ポイントも増加したワケとは?9月に中国・深圳で起きた男児刺殺事件などを受けて、現地の日本人学校では安全確保のための対応を余儀なくされている。中国ではこの半年間に公共の場での無差別殺傷事件が相次いでいる。先月は3件の事件が発生し多くの死傷者を出した。長引く景気の減速などを背景に、中国社会で広がる「三低三少」という現象が事件の大きな要因だと専門家は指摘。習政権は監視強化を地方政府に指示し、高まる社会不安に歯止めをかけたいとみられているが、思惑通りに進むのか?
ゲストは、中国社会・人権問題について研究する東京大学大学院教授・阿古智子氏と、中国共産党の内情に精通する講談社「現代ビジネス」編集次長・近藤大介氏。若年層への規制強化にも乗り出した習政権。今、中国社会で何が起きているのか?今後を読み解く。