報道ライブ インサイドOUT
ゲスト:齊藤 貢(元駐イラン大使 / 東洋英和女学院大学非常勤講師)、宮田 律(現代イスラム研究センター理事長)
先月26日、バイデン米大統領がレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとイスラエルの停戦合意を発表した。これを受けレバノン南部では避難民の帰還が始まったが、停戦発効後もイスラエル軍はヒズボラへの攻撃を継続している。今月2日にはヒズボラも、イスラエル軍拠点を攻撃。これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は「強力な対応」を示唆。停戦合意の実効が揺らぎつつある。停戦合意に対するイスラエル、レバノン政府、ヒズボラそれぞれの思惑や、仲介したバイデン政権の意図が注目されるが、レバノン情勢は依然不安定なまま。背景には「早期の紛争終結」を豪語するトランプ次期政権「トランプ2.0」を見据えた戦略があるとの見方も...。さらには、隣国シリアで、反体制派がアレッポを制圧し、アサド政権を追い詰めつつあるとの情報もあり、中東情勢はますます複雑さを増している。国際社会は更なるエスカレーションを防ぐ事は出来るのか?
ゲストは、中東駐在歴が豊富な元駐イラン大使の齊藤貢氏と、中東情勢に精通するイスラム研究者の宮田律氏。中東情勢の現状と今後の行方を徹底分析する。