京都画報
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今回は、2024年祇園祭の前祭・後祭巡行の夕刻から行われる神幸祭、還幸祭に焦点を当て、八坂神社の厳かな神事と、壮麗な神輿渡御を紹介します。神事から渡御を陰で支える「宮本組」とは?組員の方々の活動を通じて、命懸けで神に御奉仕する宮本組の熱い夏をドキュメント。
▶宮本組
八坂神社の氏子組織の1つ。氏子区域には「清々講社(せいせいこうしゃ)」と呼ばれる氏子組織があり、氏子の取りまとめや祭礼の奉仕を行っています。その中の筆頭が宮本組で、清々講社の中でも特に重要な役割を担っている氏子組織です。
▶「祇園祭のはじまり地」と言われる神泉苑
「祇園御霊会(ごりょうえ)」が行われた場所。貞観11年(869)、当時日本全国ではやっていた疫病を鎮めるため、当時の国の数、66本の矛を立て祇園社から神泉苑へ神輿を送り、災厄の除去を祈った事が祇園祭の始まりと言われています。
▶八坂神社
平安京創建以前からこの地に鎮座すると伝わり、京都の人たちからは「祇園さん」の愛称で親しまれる歴史ある神社。全国におよそ3000社ある八坂神社の総本社で、1654年の再建された神々がしずまる本殿は2020年に国宝に指定。八坂神社は、四神相応の地・京都において、東の青龍が棲まうとされています。本殿下には、その青龍が住むという「龍穴(りゅうけつ)」があり、地下の水脈で神泉苑と繋がっているとも言われます。
▶宮本組の神事
八坂神社の氏子組織である宮本組も、7月に入ると、独自の神事を執り行います。吉符入りは例年、7月1日。
▶神輿洗い
7月10日と28日に行われる神輿を水で清める神事。
▶神幸祭・神輿渡御
総勢で2000人の輿丁が担ぐ神輿渡御。
▶御旅所
三基の神輿が24日の還幸祭まで御旅所にとどまります。
▶還幸祭
7月24日、後祭の山鉾巡行。1週間御旅所に留まった神輿は、ふたたび氏子区域を巡行し、八坂神社へと戻られます。
【出演】
常盤貴子
野村明義(八坂神社 宮司)
原悟(宮本組 組頭)
澤木政輝(宮本組 常任幹事)
辻雅光(中村楼)
【協力】
八坂神社、宮本組、清々講社、三若神輿会、神泉苑、祇園祭山鉾連合会、長刀鉾保存会、月鉾保存会、中村楼、いづ重、林万昌堂、東華菜館
【製作著作】
KBS京都/TOKYO MX/BS11