平安末期、北方の王者として君臨し、独立国家を夢見た奥州藤原氏の敗北から明日を生きるための教訓を探る。奥州藤原氏の初代・清衡は後三年の役の後、平泉を開拓し、中尊寺を建立、仏教と交易を軸にした独立国家の実現に邁進する。二代・基衡は財力を武器に中央政府に接近、朝廷や摂関家との絆を強め、勢力基盤を強化した。三代・秀衡は日宋貿易に勤しむ平家を支援し、陸奥鎮守府将軍の座を獲得した。
源平合戦が始まると、秀衡は中立を貫くが、源氏が平家を滅ぼした後、源頼朝と対立した弟・源義経を平泉に迎え入れる。ところが、そのわずか半年後、秀衡は他界、跡を継いだ四代・泰衡は義経と共に生き残りを図るが、頼朝の圧力に屈し、義経を襲撃してしまう。その後、頼朝が大軍で平泉に攻め寄せ、泰衡は討死、奥州藤原氏の栄華は約100年で幕を降ろした。奥州藤原氏はなぜ、四代で滅びてしまったのか?
奥州藤原氏は滅亡を招いた四代・泰衡を抜き、清衡・基衡・秀衡の三代で語られることが多いが、泰衡は果たして無能だったのか?頼朝に攻められた際、泰衡は自分の屋敷だけを焼いて北へ逃れたため、平泉は戦場にならずに済んだ。約800年経った今もなお、平泉に多くの史跡が残る理由がここにある。その結果、2011年、平泉は世界文化遺産に登録された。平泉の地を必死に守った四代・泰衡の思いとは?
【出演】
解説:伊東潤(歴史作家)
進行:中西悠理(キャスター)
平安末期、北方の王者として君臨し、独立国家を夢見た奥州藤原氏の敗北から明日を生きるための教訓を探る。奥州藤原氏の初代・清衡は後三年の役の後、平泉を開拓し、中尊寺を建立、仏教と交易を軸にした独立国家の実現に邁進する。二代・基衡は財力を武器に中央政府に接近、朝廷や摂関家との絆を強め、勢力基盤を強化した。三代・秀衡は日宋貿易に勤しむ平家を支援し、陸奥鎮守府将軍の座を獲得した。
源平合戦が始まると、秀衡は中立を貫くが、源氏が平家を滅ぼした後、源頼朝と対立した弟・源義経を平泉に迎え入れる。ところが、そのわずか半年後、秀衡は他界、跡を継いだ四代・泰衡は義経と共に生き残りを図るが、頼朝の圧力に屈し、義経を襲撃してしまう。その後、頼朝が大軍で平泉に攻め寄せ、泰衡は討死、奥州藤原氏の栄華は約100年で幕を降ろした。奥州藤原氏はなぜ、四代で滅びてしまったのか?
奥州藤原氏は滅亡を招いた四代・泰衡を抜き、清衡・基衡・秀衡の三代で語られることが多いが、泰衡は果たして無能だったのか?頼朝に攻められた際、泰衡は自分の屋敷だけを焼いて北へ逃れたため、平泉は戦場にならずに済んだ。約800年経った今もなお、平泉に多くの史跡が残る理由がここにある。その結果、2011年、平泉は世界文化遺産に登録された。平泉の地を必死に守った四代・泰衡の思いとは?
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解説:伊東潤(歴史作家)
進行:中西悠理(キャスター)