「あの人が麻随の九公主でしょ?」――那戦(な・せん)の面前で、厄娜泣(やくなき)族の果児(かじ)は皇北霜(こう・ほくそう)を指さしながら麻随の使者である占別(せん・べつ)に尋ねた。これは全て、北霜の正体を知った真渠幼佳(しんきょ・ようか)が仕組んだ計略である。これで北霜はお終いだと、冷ややかな目で見つめる幼佳。ところが一転、果児の証言を裏付ける役目の占別が、土壇場で“九公主ではない”と否定したのだ。那戦は虚言を吐いた罪で果児の処刑を宣告。彼女は必死で幼佳に助けを求め…。
「あの人が麻随の九公主でしょ?」――那戦(な・せん)の面前で、厄娜泣(やくなき)族の果児(かじ)は皇北霜(こう・ほくそう)を指さしながら麻随の使者である占別(せん・べつ)に尋ねた。これは全て、北霜の正体を知った真渠幼佳(しんきょ・ようか)が仕組んだ計略である。これで北霜はお終いだと、冷ややかな目で見つめる幼佳。ところが一転、果児の証言を裏付ける役目の占別が、土壇場で“九公主ではない”と否定したのだ。那戦は虚言を吐いた罪で果児の処刑を宣告。彼女は必死で幼佳に助けを求め…。